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2007年9月 5日

2007年9月 5日

Comcastケーブル・インターネット 回線トラブル(6) おまけの ルータ解体

今回の問題のおかげで、リンクシス(Linksys)社のケーブルモデム「BEFCMU10」の 筐体の開け方も判明した。 我が家には、「BEFCMU10」と同じ形の ワイヤレス・ルータ 「 Linksys WRT54G Wireless-G Router 」 がある。 筐体表面を触ってみた感じでは、実はこちらのルータの方が熱い。 今までのところ、熱暴走を起こしたことはないのだが、 いい機会なので、一度 筐体を開けて、内部を調査してみることにした。

早速、「WRT54G」の筐体を 以前のブログ 「Comcastケーブル・インターネット 回線トラブル(2) ケーブルモデムの分解」 で習得した方法で筐体を開けてみた。 今回は 幸運にも、前回のようにの ケースのカギ爪部分を破損することなく開けることができた。 寸法の個体差が激しいようだ。 基板をみてみると、多機能であるわりにはメインとなるのは 小さいチップ1コしかない。 まずは メイン・チップの温度を測るために 上蓋を取り除いた状態にして、ケーブルを接続し直し、 電源を投入。 その様子が上の写真。

ある程度時間がたったところで 実際にメインのチップに触ってみた。 これが非常に熱い。 どれくらい熱いかというと、3秒以上は続けて触っていられない程であった。 非接触温度計等がないので正確な温度が測れないのが残念だが、 感覚として60℃以上あることは間違いない。 よくも これだけの熱を出していながら 熱暴走しないのが不思議なくらいである。

さて、その熱いチップをよく見てみると、 これまた、ケーブルモデムの時と同様に 「BROADCOM」 のチップである。 表面には、
BROADCOM
BCM5352EKPB
RN0527 P10
748423 N
と 刻印されている。 このチップについては、 「BCM5352EL (AirForce? 802.11g Router System-on-Chip with BroadRange? Technology)」 のページにあるものであろう。 これによると、こちらのチップも「 200-MHz MIPS32R CPU core 」が搭載されており、 それに、「 5ポートの Fast Ethernet (FE) switch 」、 「 802.11b/g 対応のワイヤレスLAN 」機能が付けられているようである。 「BROADCOM」のサイトからすると すでにこの BCM5352 は リリースされておららず、 代わりに 「BCM5354 (802.11b/g Router System-on-Chip with BroadRange? Technology)」 の方がリリースされているようである。 こちらのチップは、内蔵プロセッサが「 240-MHz MIPS32R CPU core 」にアップグレードされているようである。

今までこのルータ、熱暴走したことがない、とはいえ、 これだけ熱いと心配だし、半導体としての寿命も短くなるので、 少しでも安定して長く動作させるための対策をとることにした。 ケーブルモデムと同様の放熱板をチップに付けようと思ったのだが、 手元にチップセット用の放熱板(ヒートシンク)が無かった。 そこで手持ちのジャンク基板の電源ユニットから、 パワートランジスタ用の放熱板を外してこのルータに取り付けることにした。 そのため、写真の放熱板には ネジ穴が開いていて少しカッコ悪いが、 これでも多少は、チップ内の温度を下げるのに効果があると思う。

今回は、応急処置的に放熱板を取り付けるだけとしたが、 将来的には 「 Linksys WRT54G v2 cooling hack」 にあるように、ケースに小型空冷ファンを取り付けて、 筐体内に熱がこもるのをおさえてゆきたいと思っている。

【参考リンク】

カテゴリー: Internet     22:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

 
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