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2007年6月12日

2007年6月12日

JUNBA 「行政官庁論 経済産業省 VS 文部科学省」

JUNBAの定例講演会として、 「行政官庁論 経済産業省 VS 文部科学省」 と仰々しい題目のパネル・ディスカッションが行われた。

これは、ベイエリアからこの6月末で帰任される 文部科学省の2名の方と 経済産業省の1名の方に 帰任を前にして、今までの在任期間を振り返っていただき、 今後のシリコンバレー、そして日本について 大いに語っていただこう、という企画。 さらに 折角 産業界を司る「経済産業省」と 教育界を司る「文部科学省」という 日本を代表する2つの行政官庁 の お役人に お越しいただくわけなので、 それぞれの組織の違いや、 取り組み方の違いについても、語って頂いた。

私は日本国内のことはよくわからないが、 おそらく、このような会合は 日本国内では行われたことがないのではないかと思う。

講演会では まず それぞれのパネラーに ご経歴や、シリコンバレーに赴任されるまでの経緯、 赴任後の活動等を語っていただいた。 その中には、アメリカでの子供さんの教育を通しての感想もあった。 それは、よく言われていることではあるが、 アメリカでの教育ではプレゼンテーションが重視されている、ということ。 その時の表現をお借りすると、 「トリビアの泉」の「へー」ボタンを いかに沢山 押してもらえるプレゼンテーションができるのか、ということ。 アメリカでは小学校からでも そのような教育が行われている。

その後、「経済産業省 VS 文部科学省」ということで、 経済産業省と他省との比較が議論された。 その時の資料に 中井 浩一 による 「徹底検証 大学法人化」 からの引用があった。 それを ここでいくつかご紹介させていただくと、
経産省は、外国との貿易交渉を使命とし、 広く国内全体を視野に入れて動いている官庁である。 そのために最初から横割り的な発想と行動が身についている。 それに比べると、他は縦割り行政の官庁なのだ。 そこで「攻める」経産省に「守る」他官庁という図式が構成される。 他省から見れば、経産省は自分のテリトリーに出てきているように見えるし、 経産省から見れば他は「自分の省益の範囲でしか頭が動かない」ように 見えるわけだ。
経産省の行動は、基本的に「問題提起型」だ。 現状に異議申し立てをするのが仕事なのだ。 一方、他の官庁は、基本的に「現状維持型」と言える。 経産省には、新たなプランの策定、新たな視点を絶えず提出する役割がある。 逆に言えば、それが自己確認であり、それをし続けないと、 自己を見失ってしまう官庁なのだ。
文科省は どんどん小さくなっていく。
文科省の使命は、この地方の時代への移行をスムーズに行い、 自らの「終わり」を完結することだろう。 しかし、文科省がなくなることはないだろう。 「監督官庁」としての役割を終え、情報サービスの官庁になっていくのではないか。
実際の パネル・ディスカッションも 内容を踏まえたものとなった。 その議論から、私なりに理解したことは、
  • 経済産業省は他省と比べると異質な存在であり、 その原因は、他省と異なり、ビジネスの世界を対象としているためのようだ。
  • 文部科学省は、確かに 経産省と比較すると保守的である。 また、いろいろな活動をやっているにも関わらず、国民からの誤解を受けやすい。 原因は PR下手。 省としてのプレゼンテーション能力に欠けているからのようだ。
なんとなく、文科省 より 経産省 の方が良い、と言った雰囲気の 論調で展開してしまったが、 将来の日本を背負う次世代の子供たちに必要なのは教育であり、 その教育を司るのは「文部科学省」であることには変わりない。 このシリコンバレーでの小さな会合が 日本の未来に少しでも お役に立つことを期待したい。

この日のJUNBA定例講演会終了後は、 親睦会を兼ねたテニス大会、それに引き続いて 帰任の御三方の送別会を兼ねての バーベキュー・パーティーとなった。

カテゴリー: JUNBA     22:43 | コメント (0) | トラックバック (0)

 
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