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2005年8月 3日

日米間のインターネット通信速度(1)

渡辺千賀さんのブログに「教えてPlease:日米間のインターネットの速さ」 というエントリーがあったので、それについて私なりに少し考えてみようと思う。

日米間のインターネットの速さを計るのために、まず、 AboveNet Japan のネットワーク情報ページ にある Trace Route のサービスを使ってみよう。 これで、日本にあるアバヴネットのサーバーから、 アメリカにある JTPA(jtpa.org)のサーバー間の 伝送ルートと時間を測定してみる。

結果は
Traceroute Output
FROM www.jp.above.net TO jtpa.org.
traceroute to jtpa.org (209.68.48.200), 64 hops max, 44 byte packets
 1  mgmt1-tk1-servers.abovenet.ad.jp (211.13.224.2)  0.709 ms  0.690 ms  0.636 ms (0% loss)
 2  211.13.234.18.available (211.13.234.18)  1.112 ms  0.940 ms  1.048 ms (0% loss)
 3  so-3-1-0.mpr1.nrt3.jp.above.net (208.184.233.197)  1.080 ms  1.072 ms  1.058 ms (0% loss)
 4  so-6-0-1.mpr3.sjc2.us.above.net (64.125.30.10)  112.848 ms  99.830 ms  112.851 ms (0% loss)
 5  so-3-0-0.mpr2.sjc7.us.above.net (64.125.30.173)  99.678 ms  99.671 ms  100.374 ms (0% loss)
 6  mfn-oc12.sjc.gblx.net (64.125.12.86)  99.686 ms  99.741 ms  99.716 ms (0% loss)
 7  so0-0-0-622M.ar2.CLE1.gblx.net (67.17.68.122)  171.150 ms  171.040 ms  171.090 ms (0% loss)
 8  Pair-Networks.so-2-1-0.ar2.cle1.gblx.net (64.214.174.178)  170.330 ms  170.436 ms  170.344 ms (0% loss)
 9  192.168.1.191 (192.168.1.191)  179.554 ms  170.178 ms  170.027 ms (0% loss)
10  jtpa.org (209.68.48.200)  169.821 ms  169.985 ms  169.937 ms (0% loss)
ここで注目していただきたいのは、3行目と4行目。 3行目のルータのドメイン名は「nrt3.jp.above.net」となっており、 4行目は「sjc2.us.above.net」となっている。 これで、3行目のルータは日本の千葉県成田(NRTって、成田空港の空港コード)近辺にあって、 そこから海底ケーブルで太平洋を渡って、アメリカのカリフォルニア州サンノゼ(SJCって、San Joseの空港コード) 近辺の4行目のルータに転送されたと憶測される。

ではその間の時間について。 3行目に、「1.080 ms 1.072 ms 1.058 ms」とあるのは おそらく東京にあると思われるアバヴネットのサーバーから、 千葉県成田のルータとの信号の往復時間を3回測定した結果。 平均して 1.070ms となる。 同様に、4行目に「112.848 ms 99.830 ms 112.851 ms」とあるのは、 アバヴネットのサーバーからサンノゼのルータとの往復時間。 平均して 108.510ms となる。

この結果から判ることは、日米間の最も近いルーター間でも、 信号が一往復するのに、約 100ms、つまり10分の1 秒 かかっているということだ。

さらにもう少しだけこれについて考えてみたい。
光や電気の伝わる速さは1秒間におよそ30万Kmと言われている。 それから、日本とアメリカの間の距離は、おおよそ8千キロと言われているが、 海底ケーブルは、おそらく、ハワイ経由であろうし、 海の中でも海溝を避けたりと最短距離のコースで敷設できず、 グニャグニャ曲がっていることであろうから、 ここではザックリ全長1万5千キロと考えてみよう。 ということは、往復では3万キロとなる。 この3万Kmとは、ちょうど1秒間に光が伝わる距離の 10分の1 なのである。

つまり、日米間での信号の往復に 10分の1秒 (100ms) かかると言うことは、 実は物理的な限界だったといえる。

では、千賀さんのご質問への回答を、と思ったら長くなりそうなので次回への続きとさせていただこう。

カテゴリー: 通信     2005年8月 3日 21:42

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